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チーズに関するQ&A
Question 11

チーズの歴史って?

チーズには、長い長い歴史があります。なんと紀元前4000年頃、今から6000年前から、チーズのようなものが作られていたようです。現在では、チーズの起源は、中央アジアから、西アジアの騎馬民族であったと推測されています。しかし同じ発酵食品であるお酒の起源が特定できないように、チーズの起源も定かではない、というのが実際のようですね。

チーズ発見に関する、古いアラビア民話があります。

『昔、アラブの商人が羊の胃袋を干して作った皮の水筒に、ミルクを入れて旅に出ました。日が暮れ、砂漠の疲れとのどの渇きをいやそうと水筒をあけると、中からミルクではなく、澄んだ水と柔らかい白い塊が出てきました。おそるおそるその塊を口に入れてみると、甘くて、すばらしい風味でした。』

澄んだ水とは、ホエー(乳清)であり、やわらかい白い塊がカードというチーズにもとになる凝乳です。
家畜から取れるミルクを飲む習慣が定着すると、元々腐りやすいミルクが醗酵してしまった、といったことは日常で良くある光景だったでしょう。その中で偶然に害のない醗酵をしたミルクを、偶然に口にした人間が現れて、偶然に美味しいと感じてしまった。これがチーズとの出会いになったと思われます。

遊牧民族は、群れを作る習性があり、かつ移動にも強い、牛・羊・山羊・ラクダを遊牧に適する動物として選びました。これらのミルクは大事な栄養源となりましたが、腐敗しやすいミルクを保存食として利用するために加工する必要がありました。そこで、偶然に美味しくできたあの「醗酵したミルク」の作り方を懸命に研究したことでしょう。そこからチーズやバターが作られるようになったと考えられています。

そして、ヨーロッパにもチーズの文化が入ってきました。ヨーロッパでチーズ文化は洗練されたと言っても良いでしょう。ホメロスの叙事詩オデッセイからは、紀元前800年頃には、チーズがすぐれた食品であると考えられていたとが分かります。

『美の神アフロディーテがゼウスの娘へレナをチーズとワインと甘い蜜で育て上げたため、ヘレナは輝くばかりの美しさと知性を与えられた』

とうたわれています。この頃から既にワインとチーズの相性の良さは知られていて、一緒に食されていたことが分かりますね。

そして現在ですが、世界中に広がったチーズ文化は各地で根付いています。チーズの本場はヨーロッパに移りましたが、今でも中央アジアでチーズ作りは続けられています。しかし保存食としての位置付けが相変わらず強く、日本人好みのおいしいチーズは、ヨーロッパのものが多いようです。

ちなみに日本でのチーズ作りは、明治時代に始まったと言われています。「牛の乳を飲むと牛になる」といった迷信が根強く残っていた日本では、他の国より乳製品の普及は遅れてしまいました。しかし最近では、チーズの保存技術の発達、輸送技術の発達により、日本に居ながら外国で作られたいろいろな種類のチーズを味わえるようになりました。チーズ好きには嬉しいことですよね。

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