| この香りはチーズ独特のものであり、チーズの熟成過程で発せられるものです。チーズの熟成は、原材料であるミルクに含まれる脂肪を、リパーゼという酵素が脂肪酸やグリセリンに分解するところから始まります。熟成が更に進むと、脂肪酸は揮発性のものに変わり、これらがチーズ独特の香りの元となるのです。決して腐敗が始まった訳ではなく、チーズが更に美味しく育っている証拠ですのでご心配はいりません。
チーズの香りに関しては、ウォッシュタイプ・シェーブルタイプなどは、特に独特の香りを放ちます。
ウォッシュタイプは、表皮に繁殖させるリネンス菌の分解力が強いため、強烈な香りがしますし、シェーブルタイプは、山羊乳の脂肪酸組織にカプリン酸やカプロン酸が多いため、獣臭がします。これらのタイプでは、この香りも含めて独特な個性を持つチーズも多く、敬遠される方、逆に深く惹きつけられる方、好みが分かれる傾向にあるようです。しかし香りもチーズの味わいですから、是非楽しんでみて下さい。
チーズの香りを楽しまれるには、召し上がる時に冷やされた状態ではなく、室温に戻すようにすると本来の香りを放つようになります。食べる30分前を目安に冷蔵庫から出しておかれると良いでしょう(フレッシュタイプのチーズを除く)。 |