極上の農家製チーズを
MOF熟成士ブルゴン氏が昇華!
2つのチーズが混ざりあった
複雑味が絶妙♪
本日ご紹介いたします『サン・フェリックス』は、MOF熟成士「フランソワ・ブルゴン氏」が届けてくれる<2種類の乳を使ったチーズ>です!
「このチーズ、見た目がおもしろいでしょ?とても美味しいので、ぜひ試食してみて。」
以前、ブルゴン氏の熟成庫を訪問した際に、こう気軽な感じで試食させてもらったチーズでしたが、まさに“天に昇りそう”というくらい、衝撃的な美味しさでした!
この『サン・フェリックス』という名前は、このチーズが作られている「サン・フェリックス村」に由来します。
この村は、ブルゴン氏の熟成庫があるトゥールーズからも近い、とても自然豊かでのどかな場所。「サン・フェリックス」は、ここで小さな牧場とチーズ工房を営むフリッカーご夫妻が作るチーズなのです。
小さな小さなチーズ工房ですが、こんなモットーを掲げ、こだわりのチーズを作っているのです!
チーズの原料となるミルクの質には特別こだわっていて、自分たちで牧草を育て、チーズ作りに最適な種類の牛や山羊を探し出して育て、毎朝搾乳した後には草原で運動させて、その間にみんなで力を合わせてチーズを手作り。
大きな工場で作られるチーズとは全く違う、“とっても希少な農家製チーズ”であることがご理解いただけるでしょう♪
また、このチーズをそのまま食べても十分に美味しいのに、さらに魔法のような熟成技術を持つ“MOF熟成士”のブルゴン氏が、じっくりと自らの熟成庫で熟成させます。
超一流のチーズ熟成士が仕入れるチーズですから、どれもこだわっているのはもちろんですが、このチーズは特に生産量がすくない希少なレアものなんですね。
この『サン・フェリックス』というチーズは、見た目からしてかなり風変わりな感じです。
まず、ホールのまま見てみると、全体が“六角形”という、とてもユニークな形をしているのがわかります。こんな形のチーズ、私は初めて見ました!
チーズが手作りなのはもちろん、チーズの型まで自家製のため、他の人がなかなかマネできないのだそうです(笑)
そして、チーズをカットするとさらに驚くポイントがあります。
間に黒い線が入った、美しい3つの層が現れるのです!
これは「牛乳チーズの層・山羊乳チーズの層・牛乳チーズの層」が交互に重ねられて、その間を食べられる木炭粉で仕切り、こうした3層になっているのです。ますますユニークですね!
それでは、いよいよ味見をしてみましょう。
ブルゴン氏のオススメは、“最初にそれぞれの層を別々に味わって、次にすべての層を上から下まで一緒に食べる”という食べ方です。
その味わいは衝撃的で、私は“もう二度と忘れられない”と思ってしまったほどでした。
まずは、それぞれの層を味わい、山羊と牛のミルクそのもののようなフレッシュな美味しさを堪能します。
そして、表皮までふくめたすべての層を口にふくむと、2種類のチーズの風味がまろやかに混ざり合い、まったく違った美味しさが感じられるのです!
まさに“ひとつで三度美味しいチーズ”ですね♪
小さなチーズ工房でありながら、フリッカーご夫妻は自分たちで牛や山羊を育て、最良のミルクのみを使用しています。
この『サン・フェリックス』は、それぞれの層を少しずつ口に含んだだけで、ミルクの質の良さがストレートに伝わってくる、本当に素晴らしいチーズなのです。
品質に妥協を許さないブルゴン氏がこう認めるほど、質の良いミルクを使用したチーズなんですね。
それではここで、一足先に『サン・フェリックス』を試食したスタッフたちの感想をご紹介しますね。
このチーズは、まず見た目から芸術品のようでワクワクします!玉手箱を開けるような気持ちでカットしてみると、地層のように美しい断面が現れ、ヤギのミルクの真っ白な層が、牛のミルクのクリーム色の層に挟まれています。常温に少し置いておくと表皮の下がとろけてきてますます美味しそう。
山羊の部分はヨーグルトのような爽やかな酸味と山羊乳の濃厚な旨味が感じられ、ややホロホロとして、もったり、どっしりとした舌ざわりです。山羊のミルクそのものの美味しさが伝わってきます!
淡いクリーム色の牛のミルクの層を食べてみると、山羊乳の層よりもまろやかな、ほんのり甘いミルクの風味が口いっぱいに広がります。太陽をいっぱい浴びた牧草のイメージが浮かぶような幸せな香りです。
3つの層をまとめて食べてみると、牛のミルクのまろやかさが山羊のミルクの酸味を包み込み、新鮮なミルクを使用した2種のチーズの旨味の融合に驚きました。まるで、一皿のお料理のような、複雑で完成度の高いチーズです!
いかがでしょうか?
私だけではなく、オーダーチーズのスタッフたちがこのチーズのトリコになってしまったことがお伝えできたでしょうか♪
さて、以前フランス出張の際に、楠@店員とともにブルゴン氏を訪問してまいりましたが、その際にこの『サン・フェリックス』を作っているフリッカーご夫妻の牧場にもお邪魔してきました。
その様子を簡単にご紹介いたしますね!
『サン・フェリックス』を作っているフリッカーご夫妻。その牧場とチーズ工房は、トゥールーズから近い、緑豊かな「サン・フェリックス」という村にあります。
ブルゴン氏の運転する車の窓から、どこまでも広がる大草原を眺めているうちに、牧場にたどりつきました。
フリッカーご夫妻は、とても温かく出迎えてくれ、初対面の私たちにも陽気に話しかけてくださったので、すぐに打ち解けることができました。
まずは、チーズ工房の見学です。
工房の中は、新鮮な山羊のミルクの香りが部屋いっぱいに漂っています。あまりにも優しく心地よい香りのため、気づかないうちに深呼吸していたほどでした(笑)
ご主人のアーンストさんが、ここで『サン・フェリックス』の型を見せながら、どうやってチーズを作るのかを説明してくれました。
3層になった特殊なチーズですが、牛乳チーズの層と山羊乳チーズの層は、それぞれ別々に作り、固まってからひとつひとつ手作業で重ねていくのだそうです。
その表情や言葉から、真っ直ぐひたむきにチーズ作りに向き合ってきた自負心のようなものが感じられました。
さらに、絞りたての山羊のミルクも味見させてくれました。
山羊のチーズは独特のクセがあるものも多いのですが、驚くべきことにこのミルクにはクセが全くなく、とてもサラッとして飲みやすい口当たりでした。
私たちが訪問した日は、他のチーズを作るスケジュールだったため、残念ながら『サン・フェリックス』を作る様子は見られませんでした。
他のチーズの製造過程でしたが、脱水しているところ、チーズを型詰めしているところ、型からはずして棚に並べていくところ、チーズの表面に木炭粉を振りかけるところなど、そのすべてが手作業です。
その重労働ぶりを見ていると、1日に少しの量のチーズしか作れないというのも頷けます。
水分をいっぱい含んだ重いカードを型に流し込んだり、型に入れた重いチーズを運んだり…と、力仕事の連続ですが、真剣な表情でひたむきに取り組んでいる姿が印象的でした。
工房を見学した後は、可愛い山羊たちとご対面です!
ちょうど搾乳を終えたお母さん山羊たちは、牧羊犬ならぬ「牧“山羊“犬」(!?)のヴィッキーに誘導されて、草原まで連れて行ってもらうところでした。山羊の大移動は圧巻でした!
小屋に向かうと、今年生まれたばかりの赤ちゃん山羊がたくさん!まだとても小さいのですが、みんなとても人懐こく、私たちに興味津々で近づいてきてくれたので、いっぱい可愛がりました♪
そして次に、ゆったりとした環境でのんびりと牧草を食べる牛たちも見せてもらいました。
ちなみに、牛たちが食べていた牧草も、すべて自分たちで育てているとのこと。徹底してこだわっています。
こうしてチーズ作りに取り組むフリッカーご夫妻のチーズがあるからこそ、それを熟成させてさらに味わいを高めていくブルゴン氏の熟成技術が活きるのです。
“熟成士の仕事は、チーズを熟成すること”そう勘違いされやすいけど、じつはそれだけではないんだ。
まずは、質の良いチーズを見極め、自分が熟成するチーズを選定すること。これも大事な仕事のひとつなんだよ。いくら熟成の技術があったとしても、もとのチーズがダメだと、決して美味しくはならないんだ。
“良い生産者が作る良いチーズを見極め、自分の持ちうる限りの経験と知識、五感を頼りに熟成し、最適な状態でお客さまにお届けすること”。これが熟成士の仕事なんだ。
農家が牧草を育て、牛や山羊の世話をし、搾ったミルクからチーズを作る。それをチーズ熟成士が熟成庫に並べ、温度や湿度の管理に気を配り、知識と経験・感性を最大限活かして丁寧に熟成する。
そんな気が遠くなるようなすべての工程があってこそ、これだけの美味しいチーズが生まれるのです。
サン・フェリックス村の牧場から、日本の皆さまのお手元まで、まるでリレーのバトンを地道につないでいくように、大切にチーズは届けられます。
そんなチーズに隠された、たくさんの人の情熱と努力を目の当たりにし、とても頭の下がる思いでした。
そして、「こんなに大切に作られたチーズだからこそ、日本のお客さまにぜひご紹介したい!」という想いを新たにしたのでした。
いつもチーズ熟成士さんのご紹介はしておりますが、彼らが熟成しているチーズを作っている農家さんたちをご紹介する機会はなかなかありませんでした。
このチーズをきっかけとして、熟成チーズの奥深さをよりリアルに感じていただけましたら幸いです。
久々の登場となる『ブルゴン熟成 サン・フェリックス』。
農家の方々やチーズ熟成士など、たくさんの方の丁寧な仕事を積み重ねた結晶のような、素晴らしいチーズです。
四方@店長をはじめ、スタッフたちがみな感動し、「これは日本のお客さまに一度体験していただきたい!」と歓喜したほどの逸品のため、ぜひ皆さまにお試しいただきたいと思っています。
ご用意できた数は、わずか【20個】のみです。
農家の方々が牧草を育て、牛や山羊の世話をし搾乳し、昔ながらの手作りを守りながら少量ずつ作ったチーズを、MOF熟成士のブルゴン氏が天才的な感性をもって熟成させ、はるばる日本まで到着します。
サン・フェリックス村からトゥールーズを経て、日本までつながった熟成チーズのバトンを、どうぞしっかりとお受け取りください!
皆さまのご注文をお待ちしております♪
世界的にも評価の高いM.O.Fチーズ熟成士。
自身を“フランス南西部の
ご当地チーズの守護神”と称し、
地元産のチーズを大切にしている。
フランス屈指の美食の町として知られるトゥールーズの地で、老舗チーズショップを構える「フランソワ・ブルゴン」氏。歴代17人目となる「フランス国家最優秀職人(M.O.F)」のチーズ熟成士部門を受勲しています。「世界一予約が難しいレストラン」と評された今は無きスペインの三ツ星レストラン「エルブリ」からも信頼を得ていたほか、毎年「リッツ・カールトン」で開催される“食とワインの祭典”にもフランスのチーズ熟成士代表として連続して選ばれ、世界トップレベルの美食家へ自慢のチーズを振る舞うなど、世界にその名を轟かせています。 また、地元であるトゥールーズの地への思いは強く、自分自身のことを“フランス南西部のご当地チーズの守護神”と称するほど、地元産のチーズへ強いこだわりを持っており、農家が手作りしたチーズを大切にし、後世に残していこうと精力的に活動しています。