元々は、戦争でイタリアの『ゴルゴンゾーラ』が手に入らなくなったため、その代わりとして作られはじめたという歴史を持つのが、この『ブレスブルー』です(別名「ブルー・ド・ブレス」)。フランスのブレス地方で作られ、低温殺菌牛乳を使ったクリーミーでソフトな味わいがあります。
その最大の特徴は、一見したところ"白カビチーズに見える"こと。外観は白カビで覆われていて、ナイフを入れてみると青カビチーズが顔を出すというコンビネーションチーズなのです。このため、白カビチーズのクリーミーさとミルキーさ、青カビチーズのシャープな味わいと塩気、どちらの特徴もおだやかに組み合わさった味わいがあります。
青カビチーズのピリッとした刺激は、白カビのマイルドさでほとんど目立たなくなっていて、初めて青カビチーズを食べる方にも食べやすいでしょう。また、少しだけ加熱してもおいしく、ソースとして使うのも良いでしょう。形も小ぶりでお手頃サイズ、青カビ入門チーズとしてお楽しみください。