スイス国内では『エメンタール』に次ぐ2番目の生産量を誇る、スイスを代表するチーズです。現在では他の国々でもコピーが作られるようになっているほどで、そのおいしさはよく知られています。もともと同名の町で作られたのが始まりで、500リットルもの牛乳を使って直径50cmにもなる円盤状の『グリュイエール』が作られるのだとか。
グリュイエールの中でも、春~夏にかけてアルプスの高地で放牧されて、青々とした草を食べた牛のミルクを原料にして作られた、上質の“アルパージュもの”のグリュイエールです。通常のグリュイエールよりチーズの色も濃く、ミルクの甘みがしっかりとしていて、組織は締まっており、コクも段違い。滋味深~い味わいです。牛が食べたお花やハーブの香りがすることもあります。
料理に使うより、そのまま食べるのがベスト。薄めにカットしたり、キューブ状にカットするなどその複雑な味わいをぜひじっくりお楽し下さい。ワインもグレードアップして、ちょっといい白ワインや赤ワインと合わせるのがおすすめです。